突発的な事業承継では、十分な承継準備期間をとれなかったことにより「先代社長が行った経営判断は、なぜそのような判断をしたのか」「どのような苦労があって、それをどうやって乗り越えてきたか」といった情報を、引き継いでいないことが多いのではないでしょうか。『つなぐ history MEMO』とは、会社のこれまでの歴史や先代社長の想いを引き継ぐための、当社オリジナルのツールです。
各種シートのご紹介
これまでの歴史
まさに「自社らしさ」を継承するための中核となるシートで、新規事業を始めたときはどのような背景があったのか、力になってくれた従業員は誰か等の情報を残すことで、これから承継する会社のこれまでの歴史を把握することができます。
承継準備と現状把握
作成すること自体が事業承継の準備を促し、社長の頭の中にある暗黙知を形式知化するためのシート。とくに、経営理念や経営方針などの想いをつなぐことを目的とし、そのための具体策を考えた結果を形式知として残すことができる。また、「突発的な事業承継」の場合は、後継者が番頭さんや従業員に聞き、このシートの情報を可能な限り集め、承継した会社と先代社長の想いについて理解を深めることができます。
社内社外の関係者
会社への貢献度が高い関係者や注意すべき取引先をすることにより、自身の正当性の獲得に役立てたり、承継後に取り組む経営革新を遂行しやすくすることができます。
株主リスト
株式分散が発生すると、後継者以外における株主の発言権が増して、事業承継後の経営がうまく進まなくなることもあるため、株式が他の親族や株主に分散しないように注意し、可能な限り株式の100%が後継者の手元に行き渡るように配慮します。
相続資産リスト
資産の承継にあたる部分をまとめたもので、現時点での保有資産を記載することにより、承継すべき資産全体を整理することができます。相続資産ジェノグラム(家系図)と併せて作成することで先々代から先代社長への相続時の状況を把握することもでき、親族内での立ち位置を把握することも可能です。